ここに記すのは私、海老根が23歳の時の受験体験記です。
塾講師として数多くの生徒と接する中で、しばしば
「先生って学生時代から勉強できたんですよね」
「やっぱり進学校からじゃないと難関大は無理ですよね・・・」
「勉強が出来る人は、塾や予備校にたくさん通ってますよね」
といった質問や相談を持ちかけられます。
いずれも「No!」です。
私自身の受験生としての経験から、講師として多数の生徒を見てきた経験から、もともとの学力が無くても、進学校に通わなくても、塾や予備校に入り浸らなくても、難関大に合格することは十分可能と断言できます。
そのようなことを生徒一人一人に懇切丁寧に説明するのは、講師としても中々に大変です。さらに、そうして言葉で伝えたことはその時は生徒の心に響けども、日々の学習に打ち込む中で、思いの外、早く薄れていくのも事実と感じています。
生徒に受験というものを臨場感を伴って、より詳細に知ってもらい、上記のような疑問や不安が押し寄せてきたとき、何度でも読み返してもらえればと願い、私自身の受験体験記を文章として残すこととしました。
「先生って、どんな勉強してたんですか」
「受験までにどういう計画を立てたらいいですか」
といった疑問や、
「落ちる気しかしなくて、不安です・・」
「なんか、夜眠れないんですよね・・」
といった悩みにも、一つの例は示せたのかなと思います。
金無し、職無し、知識無しの23歳の浪人生の物語。
少しでも読んでくれた方の受験に資すれば幸いです。
※私が使用していた参考書はその後、改定されたものが多く、それに伴いタイトルも変更されたものがあります。タイトルは基本的に改定後のものを載せています。また、月ごとの学習量は、当時の記憶や学習メモをもとに、極力、正確に記したつもりですが、多少の誤差はあるものと思われます。